ドキュメンタリー映画史 第2期

ドキュメンタリー映画史 第2期 募集要項はこちら

2011年12月12日(月)-2012年6月25日(月)(各日19:00-21:30/全10回)
会場:映画美学校

映画美学校では、ドキュメンタリー・コース初等科のドキュメンタリー映画史の講義を、公開講座にいたしております。記録映像がドキュメンタリー映画になるとはどういうことなのか。初等科の主任講師で昨年『バッハの肖像』を撮られた筒井武文監督に、「映画作家によるドキュメンタリー映画史講義」をお願いいたしました。第2期は、第二次世界大戦下のドキュメンタリー映画が中心となります。どうぞご期待下さい。

“ショット”があるかどうかで、ドキュメンタリーの価値は決まる
筒井武文(映画美学校ドキュメンタリー・コース初等科主任講師)

撮影と編集の関係が、ドキュメンタリーである。撮影と編集を統括する演出がある劇映画より、ドキュメンタリーのほうが野蛮なのだ。仮に演出があったとしても、撮影と編集によって、作者の事前の意図といったものは軽く凌駕されてしまう。だからこそ、ドキュメンタリーはおもしろい。
その鍵を握るのは、リュミエールが発明した“ショット”というものである。ただ、ショットとは撮影の占有物ではない。編集によって、ショットは生き、死ぬのだ。現在、映画を見る=撮るとはどういうことか。ドキュメンタリーの歴史をたどりながら、そのことを探っていきたい。(2011年4月7日)


第1回 12月12日(月)「ガイダンス(第1期の復習と第2期の序論)」

第2回 12月19日(月)「土地と労働」
参照作品:ペア・ロレンツ『河』(37)、イヴェンス『動力と大地』(41)、フラハティ『土地』(42)etc.

第3回 1月30日(月)「大戦前夜」
参照作品:芥川光蔵『秘境熱河』(36)、『草原バルガ』(36)、『娘々朝會』(40)、三木茂『黒い太陽』(36)、下村兼史『或日の干潟』(40)etc.

第4回 2月13日(月)「第二次世界大戦」
参照作品:イヴェンス『四億』(39)、キャプラ『汝の敵日本を知れ』(45)、フォード『真珠湾攻撃』(43)、『ミッドウェイ海戦』(42)etc.

第5回 3月19日(月)「イギリス・ドキュメンタリーⅠ」
参照作品:バジル・ライト『セイロンの歌』(34)、エドガー・アンスティ、アーサー・エルトン『公共問題』(35)etc.

第6回 4月9日(月)「イギリス・ドキュメンタリーⅡ」
参照作品:ハンフリー・ジェニングス『余暇』(39)『火事が始まった』(43)、『ファミリー・ポートレート』(50)etc.

第7回 5月14日(月)「亀井文夫の戦中と戦後」
参照作品:亀井文夫『戦ふ兵隊』(39)、『日本の悲劇』(46)、『流血の記録 砂川』(56)etc.

第8回 5月28日(月)「戦後の日本とフラハティの遺作」
参照作品:伊東寿恵男+柳沢寿男『炭鉱』(47)、柳沢寿男+樺島精一『海に生きる』(49)、太田仁吉『日本の稲作』(54)、フラハティ『ルイジアナ物語』(48)etc.

第9回 6月11日(月)「岩波映画と羽仁進」
参照作品:吉野馨司『雪の結晶』(39+53)、伊勢長之助『新しい製鉄所』(59)、京極高英『ひとりの母の記録』(54)、羽仁進『教室の子供たち』(55)、『絵を描く子どもたち』(56)、下村健二『法隆寺』(43)、羽仁進『法隆寺』(58)etc.

第10回 6月25日(月)「アラン・レネと松本俊夫」
参照作品:レネ『ヴァン・ゴッホ』(48)、『ゲルニカ』(51)、松本俊夫『石の詩』(63)、レネ+マルケル『彫像もまた死す』(54)、レネ『夜と霧』(55)、『世界のすべての記憶』(56)、『セチレンの歌』(58)、松本俊夫『春を呼ぶ子ら』(59)、『安保条約』(59)、『西陣』(61)etc.

注1. 参照作品は部分的な上映です、全編を上映するわけではありませんのでご注意下さい。
注2. 講師のご都合により、日程が変更になる可能性があります。

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