公開講座/イベント
「5つのエチュード」
映画美学校ドキュメンタリー・コース2006年度初等科修了作品発表会
 

2006年度ドキュメンタリー・コース初等科生による多彩な習作ドキュメンタリー5本を上映!

日時:2007年9月14日(金) 15:00〜
会場:アテネ・フランセ文化センター(お茶の水)
参加:入場自由


上映作品

Aプログラム
『Here and There』2007(DV/30分)
『そこに籠る…』2007(DV/35分)
『革命☆前夜』2007(DV/40分)

Bプログラム
『芥子の種』2007(DV/30分)
『歌舞伎義太夫語り 竹本清太夫』2007(DV/35分)

トークプログラム
ゲスト:大津幸四郎(キャメラマン/『不知火海』『エドワード・サイード Out of Place』)
代島治彦(プロデューサー/『パイナップル・ツアーズ』『写真で読む東京』)


主催:映画美学校The Film School of Tokyo
後援:アテネ・フランセ文化センター Athenee Francais Cultural Center
   ユーロスペースEurospace


作品解説

Aプログラム

『Here and There』2007(DV/30分)
スタッフ:白浜哲/米元寛子

風景は場所の記憶を表象するのだろうか。この問いに導かれた2人の男女が広島でカメラをまわす。水俣で生まれた男と広島で生まれた女の対話によるドキュメンタリー。

『そこに籠る…』2007(DV/35分)
スタッフ:小池篤史/須藤靖広/萩原佑太/山下和彦

樹の性質が十分に活かされた手作りのギターと、個性に富む創作楽器が並ぶ楽器店。ここを一人で取り仕切るのは花村芳範さん、70歳。ただ技術を磨くだけでなく、自身を高め、その状態を保てなければ良い作品は生まれないという彼のギター制作の日々を追った。

『革命☆前夜』2007(DV/40分)
スタッフ:葛西峰雄/梅地展之

2007年4月。高円寺で勃発した東京都知事選候補・外山恒一と杉並区議会選候補・素人の乱/松本哉による騒乱の全記録!!革命的非モテ同盟も参戦!!政府転覆!!貧乏人一揆!!路上解放!!すべての少数者の諸君!!有象無象、貧乏人、大バカ者、役立たず、フリーター、ニート、萌え、オタク、非モテはこれを観てもう暴れるしかない!!!!

Bプログラム

『芥子の種』2007(DV/30分)
スタッフ:高部優子/徳武茜/橋本智明/野見山雅史

山本明美は今から10年前、結婚後わずか1年で夫を亡くした。彼女は今、エンバーミング(遺体衛生保全)を仕事としている。いかにして彼女は夫の死と向き合ったのか、その10年間を追った。

『歌舞伎義太夫語り 竹本清太夫』2007(DV/35分)
スタッフ:野田香里/柴田好洋/関本祐

吉右衛門、勘三郎ほか、歴代の歌舞伎俳優から「昔ながらの義太夫の味を出せるのはこの人」と愛されてきた、歌舞伎の義太夫語り、竹本清太夫(72歳)の情熱を追う。自身の半世紀を芸のみに捧げた、人情味あふれる一人の芸人の、歴史に残る貴重映像。


「5つのエチュード」上映にあたって

撮ろうとする初源の欲望が、撮ってみたあとの構成と折り合えず、私は何をしたかったろうと思い悩むことは、映画をやった人なら、一度は経験していることだろう。とりわけ、今年度のカリキュラム変更により、講師陣が提出された企画書のなかから制作作品を選ぶことをやめ、受講生間のディスカッションで自主的に企画を決めることになったこともあり、途中で挫折するグループが続出しないかと、実はひやひやしていた。編集の大詰めまでは、その危惧が現実になりそうですらあったのだ。ところが、最後の最後で、奇跡というと大げさだが、それに近い事態が起こり、作者たちが当初のモチベーションを回復し、フィクションとしてのドキュメンタリーにふさわしく、自らの語り口を発見しつつ、なぜこの映画を撮ったかを見る者に納得できるフォルムを獲得していったのである。もちろん完璧な出来には、まだほど遠い。しかし、広島でのあてのない彷徨も、新婚の夫を亡くした悲しみも、なぜギターを作るかという問を抱え込んだ職人の生き様も、芸の道を極めんとする義太夫の姿も、ニート、フリーター問題の渦巻く格差社会に声を挙げる人々の活動も、ここで確かに観る者の胸を打つ。唯一挫折した班もあるのだが、なぜ仕上げられなかったのかという問を自らに課すことでしか、次に進めないだろう。とにかく、今期は悪くない。ぜひ見ていただきたい。

筒井武文(映画作家/映画美学校講師)



上映プログラム

9月14日(金)
15:00〜 Aプログラム
『Here and There』2007(DV/30分)
『そこに籠る…』2007(DV/35分)
『革命☆前夜』2007(DV/40分)
17:00〜 Bプログラム
『芥子の種』2007(DV/30分)
『歌舞伎義太夫語り 竹本清太夫』2007(DV/35分)
18:30〜 トークプログラム
ゲスト:
大津幸四郎(キャメラマン/『不知火海』『エドワード・サイード Out of Place』)
代島治彦(プロデューサー/『パイナップル・ツアーズ』『写真で読む東京』)

入場自由(先着順入場/入替なし)
会場:アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11 アテネ・フランセ4F
(JR/地下鉄 御茶ノ水駅・水道橋駅より徒歩7分)



お問合:映画美学校 TEL.03(5205)3565 (12:00〜20:00)


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