公開講座/イベント
映画美学校ドキュメンタリーセレクション
The Documentary Selection of The Film School of Tokyo

映画美学校開講10周年記念企画第2弾

Introduction

映画美学校は、1997年にアテネ・フランセ文化センターとユーロスペースの共同プロジェクトとしてスタートし、2000年に特定非営利活動法人(NPO)となりました。開講から10年、フィクションとドキュメンタリー両コースをもつ映画の教育・研修機関として、すでに60本以上の作品が作られ国際的にも高く評価されてまいりました。この度の特集では、ドキュメンタリー・コース各科の作品を、関連作品も加えて上映 いたします。「新たな映画表現の発信地」を目指す映画美学校から生まれた多彩なドキュメンタリー作品の数々をどうぞお楽しみ下さい。

期間:2007年7月24日(火)〜7月28日(土)(5日間)
会場:アテネ・フランセ文化センター (御茶ノ水)

上映23作品

ドキュメンタリー初等科作品(8作品)
『記憶のない生』2001後藤雅美+冨田信康+西晶子監督(DV/7分)
『ひとつぶの』2001對島信英監督(DV/23分)
『粘土ができるまで』2002田村一郎監督(DV/27分)
『靖国で会った人たち』2003藤森久嗣監督(DV/23分)
『ぼくらのハムレットができるまで』2004山本良子監督(DV/47分)
『古しえの音を求めて』2004井川路加(DV/42分)
『和紙の音色』2005野村英司監督(DV/30分)
『帰郷―小川紳介と過ごした日々』2005大澤未来+岡本和樹監督(DV/41分)

ドキュメンタリー高等科作品(3作品)
『ヒノサト』2001飯岡幸子監督(DV/42分)
『あははおほほ』2003田村一郎監督(DV/47分)
『籠の中の緑』2005丸谷肇監督(DV/107分)

ドキュメンタリー・ワークショップ作品(6作品)
『Go!Go!fanta−G』2000清水浩之監督(DV/22分)
『2000年』2000林健太監督(DV/26分)
『ふうつの家』2000長谷川多実監督(DV/45分)
『オイディプス王/ク・ナウカ』2000飯岡幸子(DV/26分)
『ナリタ、私の裸の王様』2001藤本美津子監督(DV/45分)
『あおぞら』2001加瀬澤充監督(DV/53分)

研究科自主制作作品(1作品)
『チーズとうじ虫』2004加藤治代(DV/98分)

自主制作作品(2作品)
『citylights』2003服部智行(DV1/00分)
『高浪アパート』2006大川景子(DV45分)

関連作品(3作品)
『SELF AND OTHERS』2001佐藤真監督(16mm/53分)
『AA』2005青山真治監督+研究科生(Digital BETACAM/443分)
『めぐる』2006石井かほり(DV/30分)


主催:映画美学校The Film School of Tokyo
共催:アテネ・フランセ文化センター Athenee Francais Cultural Center
 ユーロスペースEurospace


映画美学校セレクション日程表

会場:アテネ・フランセ文化センター(御茶ノ水)

日程 時間 プロ
グラム
上映本数 作品名 製作年 監督名 上映時間 素材
7/24
(火)
18:30 1 3作品/101分 記憶のない生 2002 後藤雅美+富田信康+西晶子 7分 DV
帰郷-小川紳介と過ごした日々 2005 大澤未来+岡本和樹 41分 DV
SELF AND OTHERS 2001 佐藤真 53分 16mm
7/25
(水)
15:30 2 2作品/65分 ひとつぶの 2001 對島信英 23分 DV
古しえの音を求めて 2004 井川路加 42分 DV
17:00 3 2作品/73分 オイディプス王/ク・ナウカ 2000 飯岡幸子 26分 DV
ぼくらのハムレットができるまで 2004 山本良子 47分 DV
18:30 4 3作品/102分 粘土ができるまで 2002 田村一郎 27分 DV
和紙の音色 2005 野村英司 30分 DV
めぐる 2006 石井かほり 45分 DV
7/26
(木)
14:30 5 3作品/90分 Go!Go! fanta-G 2001 清水浩之 22分 DV
ナリタ、私の裸の王様 2001 藤本美津子 45分 DV
靖国で会った人たち 2003 藤森久嗣 23分 DV
16:30 6 2作品/92分 ヒノサト 2002 飯岡幸子 45分 DV
あはは おほほ 2003 田村一郎 47分 DV
18:30 7 1作品/93分 籠の中の緑 2006 丸谷肇 93分 DV
7/27
(金)
13:30 8 2作品/126分 2000年 2000 林建太 26分 DV
City Lights 2003 服部智行 100分 DV
16:00 9 2作品/112分 高浪アパート 2006 大川景子 59分 DV
あおぞら 2000 加瀬澤充 53分 DV
18:00 トーク(入場自由) 佐藤真(映画作家/映画美学校ドキュメンタリー・コース主任講師)予定
18:45 10 2作品/143分 ふつうの家 2000 長谷川多実 45分 DV
チーズとうじ虫 2004 加藤治代 98分 DV
7/28
(土)
12:30 11 1作品/131分 AA 第1章+第2章 2005 青山真治 131分 DV
15:00 12 1作品/158分 AA 第3章+第4章 2005 青山真治 158分 DV
18:00 13 1作品/154分 AA 第5章+第6章 2005 青山真治 154分 DV

※舞台挨拶なども予定しております。


上映スケジュール/作品解説

7月24日(火)18:30〜プログラム1(3作品上映/合計90分)

『記憶のない生』(2001/DV/7分)
監督:後藤雅美+冨田信康+西晶子
ドキュメンタリー・コースカリキュラムのインタビュー課題から生まれた佳作。課題制作のため高島平団地を訪れたスタッフは、ひとりの老人に出会いインタビューをするが、そこには意外な展開が待ち受けている。

『帰郷―小川紳介と過ごした日々』(2005/DV/41分)
監督:大澤未来+岡本和樹
山形国際ドキュメンタリー映画祭2005上映作品日本のドキュメンタリー映画を代表する創作集団小川プロダクションの山形県牧野村での20におよぶ制作活動を、当時助監督であった飯塚俊夫の証言と出演者の回想でつづる映像によ小川紳介試論。

『SELF AND OTHERS』(2001/16mm/53分)
監督:佐藤真 撮影:たむらまさき
リュサス・ドキュメンタリー映画祭/山形国際ドキュメンタリー映画祭招待作品
夭折した写真家牛腸茂雄の足跡を、残された写真・手紙・音声からたどる。ドキュメンタリー・コース主任講師である佐藤真監督は、この「不在」を記録する試みを『阿賀の記憶』『エドワード・サイード Out of Place』でも続けていく。

7月25日(水)15:30〜プログラム2(2作品上映/65分)

『ひとつぶの』(2001/DV/23分)
監督:對島信英
第3期ドキュメンタリー初等科生の對島信英が監督した東京・中延の手作り飴職人の記録。飴ができるまでのプロセスと刻々と変化する飴の質感が見事に捉えられている一編である。

『古しえの音を求めて』(2004/DV/42分)
監督:井川路加
出演:久保田彰/武久源造
チェンバロという楽器の「できるまで」を三ヶ月にわたって追ったドキュメンタリー。日本を代表する鍵盤奏者である武久源造が、出来上がったばかりのチェンバロを弾くシーンは感動的。

7月25日(水)17:00〜プログラム3(2作品上映/合計73分)

『オイディプス王/ク・ナウカ』(2000/DV/26分)
監督:飯岡幸子
アート・ドキュメンタリー映画祭上映作品宮城聰を中心として結成された演劇集団「ク・ナウカ」は、「語る俳優」と「動く俳優」をわける方法論で独特の活動を展開してきた。その「オイディプス王」公演を練習風景を絡めながら記録した作品。

『ぼくらのハムレットができるまで』(2004/DV/47分)
監督:山本良子
出演:長谷川宏、赤門塾の皆さん
ヘーゲル『精神現象学』の翻訳などで知られる在野の哲学者・長谷川宏が主宰する学習塾「赤門塾」恒例の小さな演劇祭。その「ハムレット」の上演を、練習段階から追ったユニークなドキュメンタリー。

7月25日(水)18:30〜プログラム4(3作品上映/合計87分)

『粘土ができるまで』(2002/DV/27分)
監督:田村一郎
山形国際ドキュメンタリー映画祭「映画学校部門」上映作品
栃木県益子町の里山。陶芸用の粘土を手作業で作る職人の静謐な日常を一切の説明を排除して描いた「できるまで」ドキュメンタリーの異色作。AzCONTEST2001準グランプリ受賞作。

『和紙の音色』(2005/DV/30分)
監督:野村英司
ワークショップなどを通じて、保育園児から社会人、高齢者や外国人など様々な人々に和紙の魅力を伝えようとする田村正の、和紙職人としての日々の仕事を追った人物ドキュメンタリーの佳作。

『めぐる』(2006/DV/30分)
監督:石井かほり
出演:藤本義和(染色職人)
ドキュメンタリー第5期初等科生の石井かほりが、在籍中に暖めた構想を伊勢真一、内藤雅行、米山靖といったプロの映画人のサポートを得て監督した日本最古の染色技法「木版染め」職人の記録。

7月26日(木)14:30〜 プログラム5(3作品上映/合計90分)

『Go!Go!fanta−G』(2000/DV/22分)
監督:清水浩之
山形国際ドキュメンタリー映画祭「映画学校部門」上映作品
記録映画作家松川八洲雄をして「まったく新しい感覚をもつ記録映画作家」と言わしめた研究科生清水浩之の話題作。自らの父をモチーフに「新しい歴史教科書をつくる会」問題を独特のスタイルで描き、台湾・韓国でも上映された。

『ナリタ、私の裸の王様』(2001/DV/45分)
監督:藤本美津子
「成田空港反対闘争のファン」を自認するドキュメンタリー研究科生の藤森美津子が、かつての反対同盟員を訪ねながら記録したナリタの現在。反対闘争が政治的文脈を越えて同時代人に及ぼした影響を証明する作品になっている。

『靖国で会った人たち』(2003/DV/23分)
監督:藤森久嗣
第3期ドキュメンタリー高等科生の藤森久嗣が、初等科時代に撮った短編ドキュメンタリー。靖国神社に来る人々の言説を丹念に拾うことで、「靖国問題」のもうとつの姿を捉えようとした作品。

7月26日(木)16:30〜プログラム6(2作品上映/89分)

『ヒノサト』(2001/DV/42分)
監督:飯岡幸子
山形国際ドキュメンタリー映画祭「映画学校部門」上映作品
ドキュメンタリー第1期高等科生の飯岡幸子が、祖父が高校の美術教師をしていた福岡県宗像市日の里の日常の風景を、厳格なフレームワークで記録した透明感溢れる作品。担当講師、是枝裕和監督から激賞された。

『あはは おほほ』(2003/DV/47分)
監督:田村一郎
ドキュメンタリー第2期高等科生の田村一郎による「笑い」をテーマにしたドキュメンタリー。落語や漫才など、計4組の寄席芸人が「笑い」を探求する姿と「笑う」側の観客のリアクションを記録した力作。

7月26日(木)18:30〜プログラム7(1作品上映/107分)

『籠の中の緑』(2006/DV/107分)
監督:丸谷肇
第6期高等科生丸谷肇が、前作『人生紙芝居』に続いて撮った秀作。都会のマンモス団地に囲まれた自然とそこにやってくる人々を追う透明感のあるキャメラは、ドキュメンタリーの最前線を意識する作者の姿勢が見てとれる。

7月27日(金)13:30〜プログラム8(2作品上映/126分)

『2000年』(2000/DV/26分)
監督:林健太
ワークショップの冬休み中の課題として撮られた作品。コンピューターの2000年問題がとりざたされる1999年12月31日。受講生の林健太は、自らがヘルパーをつとめる重度障害者家庭の大晦日を記録す

『citylights』(2003/DV/100分)
監督:服部智行
視覚障害者とともに映画を楽しむボランティア団体City Lightsの活動をフィクション・コース第5期高等科修了生の服部智行が監督。ドキュメンタリー・コース主任講師の佐藤真監督からも高い評価された。

7月27日(金)16:30〜プログラム9(2作品上映98分)

『高浪アパート』(2006/DV45分)
監督:大川景子
茨城県千代川村に住むインドネシアから来た8人の若者の姿を第5期高等科生大川景子が自主制作でドキュメント。担当講師の筒井武文監督が「シーンの連続だけで、すべてが語られている」と絶賛した作品。

『あおぞら』(2000/DV/53分)
監督:加瀬澤充
園舎も園庭もなく都内の公園にゲリラ的に出現するユニークな幼稚園「あおぞら」。その活動を研究科生加瀬澤充が1年間通い詰めて撮影したドキュメンタリー。AzCONTEST2001準グランプリ受賞作。

■ 18:00〜トーク(入場自由)

佐藤真(映画作家/映画美学校ドキュメンタリー・コース主任講師=予定)

7月27日(金)18:45〜プログラム10(2作品上映/143分)

『ふうつの家』(2000/DV/45分)
監督:長谷川多実
部落解放同盟の専従職員として解放運動の先頭に立つ両親をもつ長谷川多実が、自らの家庭にキャメラを向けることで、家族の本質をとらえよとうとする渾身のドキュメンタリー。

『チーズとうじ虫』(2004/DV/98分)
監督:加藤治代
山形国際ドキュメンタリー映画祭(小川紳介賞/国際批評家連盟賞受賞)
重病の母にキャメラを向けたパーソナルな記録のようにはじまるこのドキュメンタリーは、母の死を契機に、生と死をめぐる「思考」のためのメディアに変容する。ナント 三大陸映画祭ドキュメンタリー部門最高賞など受賞。

7月28日(土)

『AA』(2005/Digital BETACAM/443分)
監督:青山真治
青山真治監督が映画美学校研究科生と制作した全6章の長編ドキュメンタリー。1978年に夭折した伝説的な音楽批評家―間章をめぐる証言者たちの熱い語りは、70年代の突出した日本の音楽シーンの見事な記録となっている。

7月28日(土)

12:30〜プログラム11
『AA』第1章+第2章(131分)

15:00〜プログラム12
『AA』第3章+第4章(158分)

18:00〜プログラム13
『AA』第5章+第6章(154分)


各プログラム入替制

1回券 前売600円 当日800円
2回券 前売1000円 当日1200円
チケットびあにて販売(Pコード:477−797)

詳しくは映画美学校までお問い合わせ下さい。
■お問合せ 映画美学校 TEL. 03-5205-3565

会場:アテネ・フランセ文化センター
   東京都千代田区神田駿河台2-11アテネ・フランセ4階
   TEL. 03-3291-4339(13:00〜20:00)




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