映画美学校 沿革
映画美学校は、シネクラブの活動や映画祭の製作を通して世界の映画を紹介し続けてきたアテネ・フランセ文化センターと、映画製作、配給、興行を行なってきたユーロスペースとの共同プロジェクトとして1997年に発足し、翌98年に中央区京橋に教室を移転。2000年4月に東京都より、NPO(特定非営利活動法人)に認証されました。


映画美学校には劇映画制作を学ぶフィクション・コース(初等科、高等科、研究科)、およびドキュメンタリー・コース(初等科・高等科・研究科)、映像翻訳講座(基礎科・演習科)、音楽美学講座(レコーディング・コース、メソッド・コース、クリティック・コースのそれぞれ初等科・高等科)、映画上映専門家養成講座(財団法人国際文化交流推進協会と共催)を擁し、昼間働いている社会人も参加できるよう、授業はそれぞれ平日の夜間、あるいは土曜日、日曜日の昼間に行なっています。

現在、多くの映画美学校修了生が映画作家やスタッフをはじめ、映画に関する様々な場面で活躍しています。


映画美学校は実践的な映画・映像づくりを学び、それを発展させるプロダクション機能を持った教育機関です。これまでにフィクション・コース、ドキュメンタリー・コースのカリキュラムの中だけでも120本を超える作品が生まれ、一般に公開されてきました。また過去11年、カンヌ映画祭シネ・フォンダシオン部門をはじめ、海外の映画祭に12作品が招待されるなど国際的にも注目を集めて来ました。


講師と受講生とのコラボレーションによる映画製作も同時に行われています。1999年には塩田明彦監督『どこまでもいこう』(1999年度文化庁最優秀映画大賞)、黒沢清監督『大いなる幻影』の2作品が、ユーロスペースとの共同プロデュースにより製作され、日本の映画界や海外の映画祭で大きな話題となりました。それ以降も2000年に製作された松岡錠司監督の『アカシアの道』が2001年3月に公開され、さらに、万田邦敏、井川耕一郎、西山洋市、植岡喜晴、各監督による高等科オムニバス作品「シネマ・GOラウンド」も上映されました。その後も2002年に常本啄招監督「みつかるまで」。

2003年に瀬々敬久監督「My Sweet Planet」。2004年に大工原正樹監督『赤猫』、万田邦敏監督『う・み・め』。2005年に青山真治監督『AA』、西山洋市監督『稲妻』、斎藤久志監督『川を渡る』。2006年に井川耕一郎監督「西みがき」、篠崎誠監督「殺しのはらわた」。2007には高橋洋監督「狂気の海」、古澤健監督「先生、夢まちがえた」を製作してきました。現在でも万田邦敏監督「×4」筒井武文監督「孤独な惑星」をはじめ様々な形態の映画制作が進行中です。


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特定非営利活動法人「映画美学校」設立時の趣旨書
「映像の時代」といわれる20世紀は、映画、テレビ、ビデオなど多くの映像作品を生み、豊かな文化を育んできました。今日の私たちは、意識するか否かを問わず、大量の映像に囲まれて暮らしています。

 このような状況のもとで、与えられた映像をただ享受するばかりでなく、自らが表現者となって作品を制作し、世に問いかけていくことを望む人々が、社会の各層に増えています。企業や組織に属することのないこういった創作活動は、自主制作といわれ、私たちを取りまく映像環境を活性化させる行為として、映画史的にも重要な意味をもってまいりました。

 今日高い評価を受ける世界の映画作家の多くが、自主的な創作活動を出発点として自らの方法論を切り開いてきたことはよく知られています。しかしながら、この様な創作を目指す人々にとって、映像表現の基礎と実際を学び、自らの表現方法を発見するための場を確保することは、極めて困難なことでした。 誰もが、何歳からでも、それまでの経験を生かしながら、本格的な映像の表現者としての道を歩むことができる。そういった環境の整備が、今求められているのではないでしょうか。

 私どもはこのような現状を踏まえ、1997年に映画技術美学講座を開講いたしました。そして、翌1998年より「映画美学校」という任意団体を組織して、広く市民を対象に、映画やビデオなどの映像制作についての基礎的な知識を教授し、すぐれた作品には国内・国外での発表の機会を設けてまいりました。青年層から熟年層まで、多様な社会的キャリアをもつ人々が、映像表現の理論と技術をしっかりと学び、質の高い作品を創造していく。そういった環境を用意することは、さらなる技術の開発とそれに伴う映像表現の進化が予想される21世紀の映像文化を豊かなものにしていくと考えます。

 以上の理念にもとづき、映画・映像の分野における自主的な創作活動を、教育を通じてサポートする団体として、私どもは特定非営利活動法人を設立いたします。

1999年11月

設立者代表
堀越謙三(ユーロスペース代表) 松本正道(アテネ・フランセ文化センター主任)

アテネ・フランセ文化センター
外国語学校アテネ・フランセの国際交流部門として1970年に設立。映画による国際交流を目的に世界各国の映画やビデオ作品を上映している。近年は技術開発にも力をいれており、コンピユータを駆使した字幕投影システム(S.P.S.)を開発。この技術提供を軸に全国各地で行われる映画祭の製作業務も行っている。1989年日本映画ペンクラブ賞,1994年日本映画ペンクラブ奨励賞受賞。

中心となるシネクラブの活動では、「古典映画の再評価と同時代作家の発見」をテーマに内外映画人を招聘。上映と並行して講演会やシンポジウムなどを行っている。1年間の総上映本数はおよそ200本。講演のいくつかは、「淀川長治映画塾」(講談社文庫)、「シネクラブ時代」(フィルムアート社)としてまとめられている。配給作品としてクリス・マルケル『サン・ソレイユ』、『アレクサンドルの墓』、ダニエル・シュミット『人生の幻影』、フレディ・ムーラーによるH.R.ギーガーの記録映画『パッサーゲン』、ストローブ=ユイレ『労働者たち、農民たち』『ルーヴル』、ペドロ・コスタ『映画作家ストローブ=ユイレ/あなたの微笑みはどこに隠れたの?』など。

(文化センター主任/松本正道)

アテネ・フランセ文化センター ホームページ

ユーロスペース
1977年にシネクラブとして発足し、同年に「ドイツ新作映画祭」を開催。ヴィム・ヴェンダースら、現代ドイツを代表する監督を日本に紹介する。その後もヨーロッパおよびNYインディペンデント、アジア映画の新作を中心に輸入公開を続ける。82年にミニシアター「ユーロスペース」を開館、今日のミニシアター・ブームの草分けとなる。2006年1月「新ユーロスペース」を開館。

新しい才能を次々と発掘することで知られ、日本に初めて配給した監督にはヴィム・ヴェンダース、デイヴィッド・クローネンバーグ、レオス・カラックス、ピーター・グリーナウェイ、ペドロ・アルモドヴァル、張芸謀、アッバス・キアロスタミなどがいる。

1992年から製作も手掛け、ウェイン・ワン『スモーク』、ダニエル・シュミット『書かれた顔』、ジャン=ピエール・リモザン『TOKYO EYES』、B・フドイナザーロフ『ルナ・パパ』、フランソワ・オゾン『クリミナル・ラヴァーズ』、レオス・カラックス『ポーラX』などの作品がある。

ユーロスペース ホームページ

映画美学校 概要
名 称:特定非営利活動法人 映画美学校
 (英文名称:The Film School of Tokyo)
所在地:東京都中央区京橋3-1-2片倉ビル1階
創 立:1997年9月1日
特定非営利活動法人登記:2000年4月27日
運営母体
  アテネ・フランセ文化センター + ユーロスペース
役 員
・代表理事 堀越 謙三  (ユーロスペース代表)
・代表理事 松本 正道  (アテネ・フランセ文化センター主任)
・理 事  木村 威夫  (映画美術監督)
・理 事  根本 長兵衛 (社団法人企業メセナ協議会専務理事)
・理 事  野上 照代  (黒澤プロダクション・プロデューサー)
・理 事  堀 三郎   (アテネ・フランセ文化センター) 
・監 事  内藤 篤   (弁護士/ニューヨーク州弁護士)
受講生数(定員)
フィックション・コース  初等科80名/高等科40名/研究科(年度による)
ドキュメンタリー・コース 初等科40名/高等科20名/研究科(年度による)

映像翻訳講座       基礎科24名/演習I科20名/演習II科20名

音楽美学講座       
メソッド・コース 初等科40名/高等科20名
レコーディング・コース 初等科20名/高等科20名
クリティック&ヒストリー・コース 初等科20名/高等科20名

映画上映専門家養成講座 20名

映画美学校 主要使用機材一覧
主要機材リスト(音楽美学講座除く)

撮影機材
AATON(16mm同録用カメラ)×1台
ARRIFLEX 16SR(16mm同録用カメラ)×1台
ARRIFLEX 16ST(16mm非同録用カメラ)×5台、他

フィルム編集機材
16mmフィルムビューワー×6台
シンクロナイザー×6台、他

録音機材
DigiDesgin ProTools+音響システム一式(MA室)
DigiDesginProTools M Box×1
EDIROL R-O9(レコーダー)×5台
MicroTrack 24/96(レコーダー)×2台
SONY D10PRO(DATデッキ)×3台
TASCAM DA-P1(DATデッキ)×2台
SENNHEISER MKH-416(コンデンサーマイク)×2本
AKG565(コンデンサーマイク)×1本
AUDIO TECHNICA AT835-ST(ステレオ・コンデンサーマイク)×1本
AZDEN SGM-1(コンデンサーマイク×8本)/vdbカーボン・ブーム×2本
GIZOアルミ・ブーム7本、他

照明機材
ローウェル・3灯キット×1セット
パルサー・3灯キット×2セット
シネ・キング×2セット
スポット×15台/フレネル×10台
蛍光灯照明(214W)×1台
蛍光灯照明(160W)×2台
キノフロ×1台、スライダック(2KW変圧器)×2台
センチュリー(スタンド)×12台、他

ビデオ機材
Final Cut Pro(ノンリニア編集システム)×7セット
Panasonic DVX-100B(DVカメラ)×2台
Panasonic DVX-100(DVカメラ)×2台
SONY DSR PD-150×4台
SONY VX2000(DVカメラ)×1台
SONY VX1000(DVカメラ)×2台
SONY DCR-PC3(DVカメラ)×8台
SONY J-3H(マルチ・フォーマットビデオデッキ)×1台
SONY UVW-1700(βカムレコーダー)×1台
DVCAM編集システム(SONY DSR70、60)×1セット
SONY DSR-45(DVCAMデッキ)×1台
SONY DSR-11(DVCAMデッキ)×1台
VCTOR TM-1010S(モニター)×2台、他

試写設備・機材
第一試写室(定員84名)
35mm映写機×2台/16mm映写機×1台/液晶式リアルHDビデオプロジェクタ×1台
第二試写室(定員44名)
35mm映写機×2台/16mm映写機×1台/ビデオプロジェクター×1台、他
授業専用スクリーニング・ルーム=(定員24名)DLPプロジェクター1台
字幕投影システム(SPS)×1式


映画美学校
〒104-0031 東京都中央区京橋3-1-2 片倉ビル1階
(JR東京駅八重洲下車南口 徒歩5分/東京メトロ銀座線 京橋駅下車3番出口前)
TEL. 03-5205-3565 FAX. 03-5205-3566
受付時間 月〜土 12:00〜20:00
E-mail : info@eigabigakkou.com
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