2016/7/4(月)開講

2012年アテネ・フランセ文化センターにて行われ好評を博し、書籍「映画術 その演出はなぜ心をつかむのか」の元となった、映画監督塩田明彦の連続講義「映画表現論—演技と演出」の第2弾。今回は「スピルバーグに至る、あみだくじ的映画史」と題し、アメリカ映画を中心にあみだくじ的に映画を紐解く!

講師メッセージ

J・フォード『騎兵隊』(59)の中盤、出征する少年に母親がしがみつき、叫ぶ。「この子の父も叔父も兄も戦死して、あたしに残されているのはこの子だけなんです!」。すべてはここから始まる。映画から映画へ、場面から場面へあみだくじ式に旅した果てに浮かび上がるのは古典ハリウッドの叡智(えいち)か、現代アメリカ映画の想像力の核心か。答えは旅の向こう側にある。

塩田明彦

講師:塩田明彦(映画監督)
1961年京都府生まれ。99年、監督・脚本作品『月光の囁き』と『どこまでもいこう』(映画美学校製作)が2作品同日劇場公開され、国内外で高い評価を得る。2001年には、清野弥生(映画美学校第1期生)脚本による『害虫』がヴェネチア国際映画祭現代映画コンペティション部門正式出品の後、ナント三大陸映画祭で審査員特別賞、主演女優賞(宮崎あおい)を受賞。02年放送のハイビジョンドラマ『あした吹く風』でATP賞・優秀作品賞と総務大臣特別賞をダブル受賞、また03年公開の『黄泉がえり』は異例のロングランヒットとなる。05年には『カナリヤ』『この胸いっぱいの愛を』が 相次いで公開、07年に公開された『どろろ』は大ヒットを記録した。近作に短編『約束』(11)、深夜ドラマ『スパイ特区』(12)ネットドラマ『昼も夜も』(14)がある。最新作は『抱きしめたい-真実の物語-』(14)。著作として、映画美学校での講義を採録した「映画術 その演出はなぜ心をつかむのか」(イースト・プレス)がある。

日程:7/4(月)、7/11(月)、7/13(水)、7/20(水)、7/25(月)、8/1(月)、8/8(月)
時間:19:00〜21:30
定員:70名
受講料:全7回/18,000円(税込)
1回ずつの受講も可能です。(1回/3,500円)
※ 当日のみの受付となります。
※ 全回受講者で定員になった場合は1回ずつの受講は出来ません。

映画表現論「スピルバーグに至る、あみだくじ的映画史」お申し込みはこちら

フィクション・コース第20期初等科に受講お申し込みの方は
本講座を無料で受講できます!
(受講手続きが終了した方に限ります)
フィクション・コース第20期初等科概要はこちらから

【カリキュラム】
7月4日(月)19:00〜
■第1回
J・フォード『騎兵隊』とスピルバーグ『プライベート・ライアン』は、なぜこんなにも似ていて、違うのか? その相似と差異の彼方にみえてくるのはどんな世界なのか?

7月11日(月)19:00〜
■第2回:ダグラス・サーク『心のともしび』は、どうしてこんなにもリアルな狂気の気配を漂わせるのか?

7月13日(水)19:00〜
■第3回:S・レオーネの西部劇は語る。「生き延びたければ耳を澄ませ」と。そのとき西部ではいかなる音の歴史が生きられていたのか?

7月20日(水)19:00〜
■第4回:ジョージ・A・ロメロは「痛覚」を持たぬゾンビを通して、いかに「痛み」を描き出したのか? 

7月25日(月)19:00〜
■第5回:P・バーホーベン『ロボコップ』は、J・キャメロンの『ターミネーター』に負けるが勝ち、だったのか?

8月1日(月)19:00〜
■第6回:スピルバーグの映画においてはなぜ政治も歴史も倫理も“この肉体”の処遇の問題として立ち現れるのか?

8月8日(月)19:00〜
■第7回:スピルバーグにとって“女性“とは何か? その“肉体”とはいったいなんであるのか?

※講師のご都合により、日程が変更になる可能性があります。

受講手続:お申し込み頂きましたら映画美学校よりメールにてご連絡させていただきます。銀行振込にてご入金下さい。ご入金の確認をもって、申込み完了となります。
※お申込、またはご入金後5日以上経過してもこちらからの連絡がない場合は、お手数ですが映画美学校事務局までお問い合わせください。

eiga2012年の連続講義が好評を博した映画監督塩田明彦の連続講義「映画表現論—演技と演出」が書籍化!

「映画術 その演出はなぜ心をつかむのか」
塩田明彦著
イーストプレス ¥2,484(税込)

「眼前の薄膜がはがれるように映画の見方が変わる。」ー朝日新聞 書評

「映画に関わる全ての人にとって必読の名著であると断言しよう。」ー吉田広明氏(映画評論家)――「キネマ旬報」書評


「スクリーンに映し出される俳優の具体的な動きや表情、セリフ回しなどから”演出”の効果や意図を読み取ってゆく、ありそうでなかった映画論。さすが実制作者の視点は違う!また、得てしてこういう優れた評論は表現や文章が難しくなりがちなんですが、これは元が講義なこともあって、とても分かりやすい。ムチャクチャ面白いし、今後いろんな映画の見方が変わってくること間違いなし。」宇多丸氏――「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」推薦図書

お申し込み&お問い合わせ
映画美学校
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS B1F
電話番号:03-5459-1850 FAX番号:03-3464-5507
受付時間(月ー土) 12:00-20:00
ウェブサイトからのお問い合わせはこちら