ドキュメンタリー・コース 初等科
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映画美学校2008年ドキュメンタリー・コース初等科

「映画美学校」は、シネクラブの活動や映画祭の製作を通して世界の映画を紹介し続けてきたアテネ・フランセ文化センターと、映画製作、配給、興行を行ってきたユーロスペースとの共同プロジェクトとして97年にスタートしました。翌98年には中央区京橋に教室を移転。2000年4月に東京都より、NPO(特定非営利活動法人)の認証を受け、より開かれた学校となりました。「映画美学校」は実践的な映画・映像づくりを学び、それを発展させるプロダクション機能を持った教育機関です。

映画美学校ドキュメンタリー・コース開設にあたってのメッセージ 佐藤 真(映画作家)

事実はそもそもフィクションを内包している。たとえ、無垢の事実がそっくり映像に収まったとしても、それを再構築したとたんにフィクションになる。これが、ドキュメンタリー・コースの基本的立場である。
ドキュメンタリー映画の界隈にまとわりつく、教育主義や運動論、精神主義の払拭を橋頭堡にして、ジャンル分け自体を無効にする、ドキュメンタリーの、映画としてのあらゆる可能性に分け入っていこう。フィクションとドキュメンタリーの境界線の波間に揺れ動く映像作家と一緒に、作品批評と実作を通して、その無限の可能性を考えていきたい。その結果は、私的な小宇宙からバーチャルなリアリティをもつメディア界まで、大きな振れ幅をもつだろう。ただその方法論的な可能性も実際は真暗闇の大海原を小舟で漕ぎ出したような暗中模索の中で、映像表現そのものを問い直していくことから始めるしかない。(1999年3月)

映画美学校ドキュメンタリー・コースの主任講師として、次世代の映画作家を志す後進の指導に取り組んでこられた佐藤真監督は2007年9月4日に急逝されました。日本を代表するドキュメンタリー映画作家であり、熱心な指導者でもあった佐藤監督の不在は、到底埋められるものではありませんが、ドキュメンタリーとフィクション両コースの並立という映画美学校開講以来の方針を貫くべく、これまで佐藤監督とともにドキュメンタリー・コースを支えて下さった講師の方々、すなわち「フィクションとドキュメンタリーの境界線の波間に揺れ動く映像作家」たちを中心とした集団指導体制で継続いたします。(映画美学校事務局)



ドキュメンタリー・コース講座概要


● ドキュメンタリー・コースは開かれた実験工房です。
映画やビデオなど映像表現に関心を寄せながら今まできっかけをつかめなかった人、これまでにたずさわってきた専門分野を映像制作にいかしてみたい人、映画・テレビ業界という枠にはとらわれない映像表現の在り方について考えている人など、さまざまな動機をもって集まる受講生が現役の映画作家と交流しながらひとりひとりの映像表現を発見していくカリキュラムになっています.

● 初等科は、はじめての方を対象とした実習中心のカリキュラムです。
初等科は未経験の方を対象として、ドキュメンタリー制作に必要な基礎的な知識と技術の習得を目指します。撮影機材(16mm及びビデオ・カメラ)や編集機材の基本的な使い方にはじまり、講師陣より提示される課題(インタビュー課題/16mm撮影実習等)をひとつひとつこなしていくことで、ドキュメンタリー制作の基礎をしっかりと学ぶことができます。また、「撮影論」「照明論」「録音論」「ナレーション論」といった講義を通じて、映像表現に関する実践的で幅広い知識を身につけられるカリキュラムになっています。カリキュラムの最後の段階では、5人づつのグループにわかれ、ビデオによるドキュメンタリー作品(1作品30分)の制作へと発展させていきます。完成した作品(ドキュメンタリー・コース初等科修了作品)は、アテネ・フランセ文化センターで上映いたします。

● 高等科では、ワークショップ形式でドキュメンタリーを制作します。
高等科は、基礎的な知識と技術を習得した方を対象とし、ワークショップ形式で行います。担当講師と受講生との対話からスタートして、講師と受講生とのコラボレーション作品や受講生ひとりひとりの作品制作に発展させていきます。基本的なカリキュラムが決まっている初等科に対して、より自由度の高い作品の完成と公開を目指します。作品制作の過程では、講師による講評、アドバイスはもちろん、必要が生じた場合は、撮影、録音といった技術分野の講義も行います。完成した作品はアテネ・フランセ文化センターもしくはユーロスペースで公開するとともに国内外の映画祭にも積極的に紹介してまいります。

● 共通講義も多彩な内容です。
ドキュメンタリー・コース全科の共通講義として「ノンフィクション講座」や「世界のドキュメンタリー」があります。前者はノンフィクション表現の分野で活躍中の作家、写真家、テレビディレクター、ジャーナリスト等をゲストに迎え、その方法論を学んでいく講座です。後者は21世紀のドキュメンタリーの作り手として参照すべき重要な世界の映画を、講師がセレクションして上映・分析するものです。また、初等科基礎講義の「ドキュメンタリー映画史」は高等科・研究科生も受講可能です。双方の講座とも、これからのドキュメンタリーの作り手として有効な知識を学べる内容となっています。

● 修了生に対するサポート体制も充実しています。
フィクション・コース、ドキュメンタリー・コース高等科修了生を対象に、商業映画監督として劇場公開デビューの機会があたえられる「スカラシップ制度」があり、年一回募集をおこなっています。また毎年開催される「映画美学校映画祭」では、映画美学校フィクション・コース、ドキュメンタリー・コースのすべての修了生の自主制作映画をすべて上映します。その映画祭を通じて優秀と判断されたドキュメンタリー作品には、ポスト・プロダクション費用の助成や劇場公開の機会をあたえるなどドキュメンタリー作品独自のサポートも積極的に行っています。

● 教育・研修の環境がより整備されました。
2001年5月に従来に施設に加えて映画美学校が入っている片倉ビル地下1階のスペースを大改築。第2試写室、コンピュータ・ルーム、録音スタジオなどが新設されました。更に2006年4月には、字幕送出装置も完備したビデオスクリーニングルームが完成。インディペンデントな映画製作の環境が一層整いつつあります。


初等科カリキュラムの流れ


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2008年度ドキュメンタリー・コース初等科 募集要項

受講資格 :18才以上であれば、学歴、経験の有無は問いません。
募集人員 :40名
受講期間 :2008年9月下旬から2009年7月下旬まで
授業日程
○初等科=週1〜2回、毎週火曜日もしくは金曜日の19:00〜21:30、技術実習等は土曜日に行ないます。
詳しくはカリキュラム表をご覧下さい。
※他にドキュメンタリーコースの共通講義があります。

授業料 :250,000円(税込)
一括納入が原則ですが、ご希望の方には提携ローンでのお支払いもご案内をいたします。お問い合せ下さい。
登録料 :10,000円(税込) ※初めて受講される方。
保険料 :10,000円(税込)
※一旦納入された授業料等は返金できません。

申込方法 :受講申込書に必要事項を記入のうえ(課題含む)、顔写真2枚(申込書貼付用と受講証用)同封し、郵送でお申込み下さるか、映画美学校事務局まで持参して下さい。書類選考のうえ、合格者には、合格通知と受講手続きのご案内を郵送します。

※受講申込書はこちらからダウンロード出来ます。(PDF:448K)

◎申込に必要な書類=受講申込書/顔写真2枚(縦4cm×横3cm ※申込書貼付用及受講証用)/課題 ※受講申込書内

受付期間 :2008年5月下旬から順次審査をはじめ、定員になり次第締め切ります。
選考方法 :書類選考。合格者には郵送でお知らせします。(受講申込書受理から10日以内に合否を通知いたします。)
◎選考課題(両科とも)=「私にとってドキュメンタリーとは何か」
指定用紙(受講申込書内)に書いて下さい。紙面におさまる範囲であれば形式は自由です。

お申込み・お問い合せ

映画美学校
〒104-0031 東京都中央区京橋3-1-2 片倉ビル1階
(JR東京駅八重洲下車南口 徒歩5分/東京メトロ銀座線 京橋駅下車3番出口前)
TEL. 03-5205-3565 FAX. 03-5205-3566
受付時間(月〜土) 12:00〜20:00
E-mail : info@eigabigakkou.com
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