アクターズ・コース初等科シラバス

初等科主任講師おふたり(平田オリザ、塩田明彦)には、カリキュラム全体へのアドヴァイス、そして総論、主任講師ワークショップをご担当いただきます。初等科修了時の公演(修了公演)では講評をお願いしています。
演技の基礎を学ぶ演技レッスンは4名の青年団の俳優の方々に講師をお願いしたしました。全員が映画出演のご経験があり、海外での演技経験も豊富な方々です。それぞれのご発案によるユニークなレッスンをご期待ください。
兵藤公美(演技レッスンA担当)
「俳優が魅力的にみえる瞬間とはどういう姿なのでしょうか」
目に見える特徴を表現すること、別人に見えるよう工夫することでしょうか?
俳優はどのように考えて、演技をすればいいのでしょうか。
演劇の仕組みを日常生活に当てはめながら俳優の作業を探っていきましょう。
| 第1回 | 見る、見られる |
| 第2回 | ま 間 |
| 第3回 | 人間の魅力? その1 |
| 第4回 | 人間の魅力? その2 |
| 第5回 | 感覚の記憶 |
| 第6回 | イメージ |
| 第7回 | 人物 |
| 第8回 | 状況と関係と目的1 |
| 第9回 | 状況と関係と目的2 |
| 第10回 | 状況と関係と目的3/まとめ |
山内健司(演技レッスンB担当)
「台詞との取り組みを考えます」
台詞は書かれたしゃべり言葉。しゃべり言葉ってなんでしょうか。私たちはどんな言葉を、どんな風にしゃべっているのでしょう。機械がしゃべるのと人間がしゃべるのの違いはなんだろう。人間っぽいってなんだろうとか、そういうことを考えます。人がしゃべっている様子が愛おしくなって、俳優っていい仕事だなあと思ってもらいたいと願っています。
| 第1回 | しゃべり言葉を調べる-1「自分の言葉を調べる」 |
| 第2回 | しゃべり言葉を調べる-2「インタビュアーとインタビュイーは対等である」 |
| 第3回 | 台詞は書かれたしゃべり言葉-1「近い言葉、遠い言葉~世代・コミュニティ・方言・外国語」 |
| 第4回 | 台詞は書かれたしゃべり言葉-2「言葉の意味~わかった気にならない」 |
| 第5回 | 台詞は書かれたしゃべり言葉-3「出来事はすでに台本のなかに~掘り起こ し」 |
| 第6回 | 台詞は書かれたしゃべり言葉-4「欲望~アーティストの領域」 |
| 第7回 | しゃべり言葉を調べる-3「他人の言葉を調べる」 |
| 第8回 | しゃべり言葉を調べる-4「フィールドワーク」 |
| 第9回 | しゃべり言葉を調べる-5「フィールドワーク~作品化」 |
| 第10回 | しゃべり言葉を調べる-6「発表」/まとめ |
近藤強(演技レッスンC担当)
「俳優と身体、その場、その瞬間にいるとは? などを考えていきます」
前半は簡単なゲームを通して頭と身体をほぐし、メソッド演技法のひとつであるマイズナーテクニックの基礎訓練と近年アメリカで新しい俳優訓練法として注目されている VIEWPOINTS(ビューポイント)などを組み合わせて、俳優と身体、俳優としてその場/その瞬間にいること、あるいは選択することについて考えていきます。まず身体を徹底的に動かして身体と空間の可能性を探り、 後半は台詞を使ってのシーンワークを予定しています。
| 第1回 | ガイダンス:演技するってどういうこと? |
| 第2回 | シアターゲーム/ビューポイント:その場にいるとは? |
| 第3回 | シアターゲーム/ビューポイント:アクションvsリアクションとは? |
| 第4回 | ビューポイント:有機的な身体とは? |
| 第5回 | ビューポイント:即興でシーンを作ろう |
| 第6回 | マイズナーテクニック:その場にいるとは?(再び) |
| 第7回 | マイズナーテクニック:ちゃんと相手の話を聞くとは? |
| 第8回 | マイズナーテクニック:アクション/リアクション |
| 第9回 | シーンワーク:台詞について考える |
| 第10回 | シーンワーク:シーンについて考える/まとめ |
古舘寛治(演技レッスンD担当)
「有機的に演じるにはどうすればいいか? というクラスです」
「演じる」ということを始めたばかりの俳優は「いい表現、演技」を求めるばかりに自分のことで頭がいっぱいになりがちです。しかし普段の我々は有機的に周りの人、物などの環境と関わり、翻弄さえされています。そこにリアルがあると思うのです。有機的に演じるにはどうすればいいか? というクラスです。
| 第1回 | 自分を知る1 |
| 第2回 | 自分を知る2 |
| 第3回 | 自分でいる1 |
| 第4回 | 自分でいる2 |
| 第5回 | リーディング1(台詞を読まない) |
| 第6回 | リーディング2(台詞を聞いて理解する) |
| 第7回 | リーディング3(台詞の繰り返し) |
| 第8回 | リーディング4(台詞の繰り返し) |
| 第9回 | リーディング5(台詞の行動化) |
| 第10回 | リーディング6(シーン作り)/まとめ |
映画演技実習と演劇演技実習は、現役の映画作家3名と劇作家・演出家2名の方にお願いしたしました。それぞれの講師の企画によるワークショップ形式の実習です。実践的な経験を重ねてください。
特別講義「映画俳優との対話」では、第一線で活躍する映画俳優の方々をゲストにお迎えして、受講生の皆さんと演技者同士の対話をしていただきます。公開講座として外部の受講生も受け入れますが、受講資格はプロの俳優を目指している方です。
海外ゲスト講師特別講義では、外国の優れた映画作家の演出に触れていただきます。これからの時代の俳優は、間違いなく、外国人監督の演出に触れる機会が増えていきます。その第一歩にしてください。
来年3月の初等科修了公演では、オーディションは行いません。受講生全員が俳優講師と劇作家・演出家講師と舞台を作っていきます。修了公演には、映画・演劇関係者をお迎えして、ご意見をいただきます。初等科での様々な経験を活かしたすばらしい演技をしてください。
初等科の実習で行われる受講生の皆さんの演技をビデオで記録させていたただきます。その記録を10分程度のプロモーションビデオにまとめお渡しします。
受講期間中、劇団サンプルなどの稽古見学をする機会があります。また、講師陣から推薦のあった作品は、受講生割引をしていただくようにいたしますので、できるだけ鑑賞するようにしてください。
高等科では脚本コース高等科の受講生たちが、アクターズ・コース高等科の受講生をイメージキャストした脚本執筆いたします。最優秀脚本を映画化し、公開いたします。


